腰痛持ちのためのマットレスの選び方

腰痛に良いマットレス 健康

腰痛を改善するにはマットレスを替えたらいいんじゃないかと思っているあなたは、正解です!

「医師や整体師もすすめる腰痛によい寝方」というのも紹介していますが、寝ているうちに姿勢が崩れますし、逆にそのまま長時間動かずにいると、かえって寝起きに腰痛が出るものです。辛いですね。

結局、一番の解決策は、普通に寝ても腰痛に良い寝方になる寝具にすることです!

私の友人にも腰痛持ちがいますが、おすすめしたマットレスに替えたところ、昼間の仕事中まで、ずいぶん楽になったそうです。

そこで、まだ腰痛で眠れない、寝起きに腰が痛いという、腰痛持ちのための、マットレスの選び方をご紹介しましょう!

いきなり答え!腰痛向けマットレスの選び方

結論を先に言ってしまうと、次のようになります。

腰痛向けのマットレス

  • 材質は高反発ウレタンフォームか、それに類似した、ポケットコイルと合わせたものや、硬さの違うウレタンを合わせたハイブリッド素材など。
  • 硬さは体重またはBMIを基に選ぶ。平均的日本人なら140N前後(※)
  • 密度は30D(kg/m3)以上(※)
  • 厚さは8cm以上。
  • 復元率は95%以上(※)
  • 通気性を良くする工夫があるとよい。
  • 価格の目安は3万~8万円くらいまで。
  • 返金保証があると更によい。

※ 硬さや密度、復元率はウレタンフォームでの単位なので、ハイブリット素材は不明な場合があります。

 

ここから先は、その理由を順序立てて書いていますので、そのまま読み進めるか、気になるところへ目次からジャンプして頂くのもよいと思います。

腰痛に良いマットレスの条件とは

腰痛に良いマットレスの条件を一言で言うと、横向きでも仰向けでも、腰が痛くならない自然な姿勢をキープしてくれることです。

言い換えると、立っているときに近い寝姿勢をキープするということなんですが、具体的には次の2つが重要なポイントになります。

寝ている状態での体圧を分散する

仰向けで臀部(お尻)と肩甲骨(背中のあたり)に体圧が集中すると、ちょうど腰のあたりが反った状態になり、痛みが出やすくなります。

お尻と背中に体圧が集中して腰が浮いている。

またその状態で横向きになると、腰がねじれます。

昔から「腰痛には硬い布団が良い」という話をよく耳にしますが、硬すぎる布団はこのような状態になり、かえって腰痛にはよくないのです。

逆に臀部(お尻)に体圧がかからず沈み込んでしまうと、猫背のような姿勢になって、これもまたよくありません。

お尻から沈み込んでいる。

柔らかい布団は寝心地が良いかもしれませんが、確かに腰痛には不向きです。

背中、腰、お尻と、体圧を分散してしっかり支えてくれるのが腰痛に良いマットレスなのです。

お尻、腰、背中と、体圧が分散して支えられている。

自然に寝返りが打てる

一般的に、健康な人が一晩で打つ寝返りの回数は、20回から30回です。

お尻から身体全体が沈み込んでいるような状態ですと、寝返りが打ちづらく回数が減ります。

そうすると血行不良で酸欠になり、筋肉が固まってしまい、寝起きの腰痛につながります。

逆に腰の痛みから逃れようとして無駄な寝返りを打っていると、回数が増えます。

体圧が分散されて自然な姿勢が保てるマットレスであれば、身体が必要とする自然な寝返りも打てるものです。

 

また、寝返りのしやすさには枕の高さや材質・形状も関係します。

横になった状態で、身体から頭の線がまっすぐになる高さで、首にもフィットする枕ですと、寝返りもスムーズにできます。

寝返りがしやすい枕

寝返りは寝起きの腰痛に関わる重要な要素ですので、枕にも気を配りましょう。

 

「体圧分散」と「寝返りのしやすさ」の2点は、どこの病院や整体院へ行って相談しても、ほとんど口を揃えて言われることですので、記憶にとどめておきましょう。

マットレス素材の種類と特徴

腰痛に良いマットレスの条件を満たすには、マットレスの材質が重要です。

材質を分けて、簡単に特徴を説明すると、次のようになります。

マットレスの材質ごとの特徴

  1. ボンネルコイル
    コイルスプリングを連結して、マット全体を均等に支える。耐久性はあまりなく、2~3年で中心部から凹んでくる。
    価格が安い。通気性が良い。重さは中程度。
    1-2.高密度連続スプリング
    フランスベッドのコイルは「高密度連続スプリング」と言い、特殊な構造をしています。
    シーリーなどの高級マットレスも似たような構造です。
    ボンネルコイルより硬く、ホテルに多く使われており、この硬さや高級感が好きな人も多い。
    耐久性に優れており、価格も高くなる。通気性も悪くない。最も重量がある。
  2. ポケットコイル
    独立したバネ(コイル)を束ねた構造。部分部分で支えるので、周りのコイルに影響せず振動も伝わりにくい。
    構造上、体圧分散もされるが、コイルのゴツゴツした感覚が身体に伝わりやすい。
    一つ一つのコイルが包まれているので通気性はあまり良くない。
    価格はボンネルコイルより高くなる。重さは中程度。
  3. ウレタンフォーム(低反発~高反発)
    身体全体にじわっとフィットする材質だが、硬さによってその特徴は変わる。
    価格は1万円未満から10万円を超えるものまでピンキリで、粗悪なものは数ヶ月でへたってしまい、元の形状にならない。
    通気性はあまり良くないが、メーカーによっては様々な工夫がある。軽くて扱いやすい。
    3-1.低反発:柔らかく沈み込んだまま戻らない。包み込まれたような感覚で気落ちは良いかもしれないが、薄すぎると体圧がマットを通過してしまう。
    3-2.高反発:硬すぎると体圧分散しにくいが、自分の体重に合った硬さであれば、体圧をうまく分散してくれて、理想の寝姿勢になる。
  4. 上記の組み合わせや独自素材
    ウレタンとコイルを組み合わせたものや、ウレタンに突起を付けた形状、硬さが違うウレタンを重ねたもの、あるいは独自に開発した材質もある。

 

腰痛におすすめは高反発マットレス

特徴を読めばお分かりのように、ほどよい硬さの高反発ウレタンフォーム、あるいは高反発ウレタンとのハイブリット素材は、体圧を分散して背中、腰、お尻と、しっかり支えてくれるので、立っているときに近い寝姿勢になります。

寝返りも打ちやすく、最も腰痛予防腰痛対策に適したマットレスです。

ポケットコイルも1本1本が体重を支えるので、体圧分散してくれますが、高反発ウレタンフォームほどのフィット感がなく、コイルの感触が伝わりやすいので、厚めのウレタンで挟んだ多層構造のほうが良いでしょう。

ウレタンフォームにはN(ニュートン)という硬さの共通単位があり、表示がある製品なら通販でも安心して購入できるというメリットもあります。

自分に合った高反発マットレスの選び方 for 腰痛持ち

では、高反発マットレスを選ぶ際のポイントや注意点などを、項目ごとに説明します。

硬さの選び方

マットレス選びでは硬さが最も重要な要素です。

ウレタンフォームの場合は、硬さを表す単位として「ニュートン(N)」が使われていて、次のような区分と用語(表示名)を消費者庁が定めています。

区分 用語(表示名)
110ニュートン(11重量kg)以上 かため
75ニュートン(7.5重量kg)以上110ニュートン(11重量kg)未満 ふつう
75ニュートン(7.5重量kg)未満 やわらかめ

詳しくは、消費者庁-ウレタンフォームマットレス

数値誤差の許容範囲も定められていますので、メーカーによって大きく異なることもないと言えます。

「低反発」「高反発」とニュートンとの対応関係は厳密にはありませんが、低反発マットレスの主流は60Nや40Nが多く、高反発マットレスの場合は100Nから200Nくらいまであります。

製品としては、それほど小刻みにバリエーションがあるわけではありませんが、やはりちゃんと表記のある製品を選ぶ方が安心ですね。

自分にどのあたりの硬さが適しているかは、体重によっておおよそ判断できます。

肥満度を表すBMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))で判断したほうが、より正確かもしれませんが、同じ体重でも、身長が高ければ少し柔らかめに、身長が低ければ硬めにすると考えれば結構です。

例えば、高反発マットレスで人気の「モットン」には100N、140N、170Nの3種類がありますが、モットンユーザーの測定データによると、体重が45kg以下の方は100N、体重が46kg~80㎏の方は140N、体重が81㎏以上の方は170Nがおすすめとなっていますので、参考にしてください。

単純に考えると100kg以上の人は200Nあってもよいことになりますね。

必要な密度と価格について

ウレタンフォームの密度は、D(Kg/m3)という単位で表され、耐久性と価格にも関係してきます。

密度が高いほど耐久性があり、原価がかかるため価格も高くなりますので、あまりにも相場とかけ離れている製品は、なにか理由があるはずです。

なぜだか分からないものは避けたほうがよいでしょう。

また、メーカーホームページや販売ページなどに第三者機関検査の証明書画像があると安心です。

おすすめの密度は、30 D(Kg/m3)以上で、価格相場は3万円~8万円くらいまでです。

3年経ってもへたらず、良い製品は5年~10年持ちますので、結局はお得になります。

中には50Dといった製品もありますが、価格差ほど耐久性は変わりませんので、そこまでは必要ないと思います。

必要な厚さ(高さ)

消費者庁はウレタンフォームマットレスの定義を、「ウレタンフォームの部分の最大の厚さが50ミリメートル以上のものに限る。」としています。ですから、厚さ5cm未満ではマットレスと言えません。

薄すぎると体圧がウレタンフォームを通過して受け止められません。

低反発ウレタンで「硬い」という感想を漏らす人は、薄すぎて床の硬さを感じているのです。

密度を維持したまま厚くすると、原価も上がってそれだけ高価になりますが、最低でも8cm以上のものを選びましょう。

復元率の目安

ウレタンフォームの復元率の意味も先ほどの消費者庁のページに載っていますが、圧縮された後に元に戻る割合です。

マットレスの厚さの半分まで、毎分60回、80,000回繰り返し圧縮して、30分後に元の厚さの何%まで戻っているかを測定します。

もちろん数値が高いほうが良く、95%以上ならOKでしょう。

通気性への工夫

ウレタンフォームはボンネルコイルなどと比べると、通気性はあまり良くありません。

そのため通気性を良くするための工夫をしている製品もあります。

方法はメーカーにより違いがありますので、説明をよく読みましょう。

お試しや返金保証の利用

近くに販売店などがあって寝てみることができるとよいですが、なかなか難しいです。

仮にあったとしても、5分程度寝ても分かりませんので、実際に家でお試しできる、あるいは返金保証がある製品なら安心して注文できます。できれば利用したいですね。

まとめ

冒頭に書いた結論をもう一度掲載します。腰痛に良いマットレスの選び方は、

  • 材質は高反発ウレタンフォームか、それに類似した、ポケットコイルと合わせたものや、硬さの違うウレタンを合わせたハイブリッド素材など。
  • 硬さは体重またはBMIを基に選ぶ。平均的日本人なら140N前後(※)
  • 密度は30D(kg/m3)以上(※)
  • 厚さは8cm以上。
  • 復元率は95%以上(※)
  • 通気性を良くする工夫があるとよい。
  • 価格の目安は3万~8万円くらいまで。
  • 返金保証があると更によい。

※ 硬さや密度、復元率はウレタンフォームでの単位なので、ハイブリット素材は不明な場合があります。

 
 
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